桑原研究室 | Kuwahara Lab.

大阪大学 大学院工学研究科 物理学系専攻
精密工学コース 原子制御プロセス領域

受賞

服部卓磨助教が応用物理学会にて講演奨励賞を受賞しました。

服部卓磨助教が2024年9月16日~9月20日まで新潟県新潟市で行われた2024年秋季応用物理学会にて講演奨励賞を受賞しました。 3月14日に行われた応用物理学会学術講演会内にて、表彰式が行われました。

走査トンネル顕微鏡(STM)の探針を用いた探針増強ラマン散乱(TERS)は、ナノスケールの空間分解能でラマン分光を取得することができます。 カーボンナノチューブ(CNT)と呼ばれるグラフェンシートを円周上に巻いたものは、その巻き方に応じて物性が異なります。ラマン分光はこのCNTの 巻き方を評価するために使われてきましたが、光の回折限界によって、その空間分解能は、数百ナノメートルの範囲にとどまっており、 個々の物性を評価することはできていませんせいた。そこで、本研究では、STMによる原子分解能測定と、TERS測定を用いることで、 ナノスケールから個々のCNTのラマンスペクトルを評価し、巻き方に応じて、ラマン強度の比が大きく変化することを明らかにしました。

D3 Changqing YeがISSS-10にて学生賞を受賞しました

D3のChangqing Yeが2024年10月17日~10月20日まで福岡県北九州市で行われたISSS-10(The 10th International Symposium on Surface Science)で、学生賞を受賞しました。

ヘリセン分子は単純ならせん構造をもつキラル分子です。これまでに表面上に吸着したホモキラルのヘリセンジオールと、ラセミ体のヘリセンジオールで、 ほぼ同じ自己組織化構造が形成することを走査トンネル顕微鏡で確認していました。 本研究では、密度汎関数理論(DFT)と分子動力学計算(MD)を用いて、このヘリセンジオールの分子間に働く相互作用について評価しました。 MD計算とDFT計算を行うことで、実験で得られたヘリセン分子の自己組織化構造を再現し、分子間に働くヒドロキシ基の水素結合由来の相互作用によって ホモキラルの自己組織化構造が安定していることを明らかにしました。